6月。
和名では水無月。“田の一番草や二番草を取り終わって、まずまず稲作の大切な仕事をし尽くした、つまり「皆し尽くした月」が詰まって「みなつき」と呼ばれた”という説があります。
この時期は草花たちが春に出た新芽をさらに成長させ、花を咲かせます。
そしてその花粉を虫たちや風が運び、次世代の種を作るべく準備する期間です。
そんな季節、梅雨の中休みの眩しい晴天にめぐまれた先日、
千葉県内の東邦大学が所有する薬草園にて観察見学する「キャンパス・ラボ」に参加してきました。
洋・和問わず数多くの種類をただ観るのではなく、先生の詳しい解説と、ついている札で情報を得ながら観察するのは、アロマ・漢方・フラワーレメディなどの原料植物の知識を蓄えるには最適です。
5月のとにかく緑が瑞々しかったときから少し季節が進み、
それぞれ個性豊かな花たちが沢山観られたのは、この時期ならではの楽しみでした。
香りがないと思っていた花にも、よく感じてみると独特のほのかな芳香があったり。
よく観察しようとして近づいて観ると、
つぼみ状に閉じた花の中からひょっこり虫が這い出してくるときもたびたび。
香りに引き寄せられて、虫たちも思わず入り込んでしまうんでしょうね。
雄しべ、雌しべもものによってはねっとりと湿度があって、受粉をしやすい体勢を整えていたりして、ちょっと色っぽさを感じる季節なんです。
園内のハウスでは、レモンユーカリの葉を水蒸気蒸留。
これからの時期、虫除けとして、デオドラントとして活躍する精油や芳香蒸留水をとりました。
薬草を観察した後の、こういった作業は、元の植物のイメージもわかりやすく、かつ芳香成分の出所や、集めるのがいかに手間がかかっているかを知る重要なことでもありますね。
お写真はないのですが、ハーブパウダーを使ったクラフト作りも楽しかったです。
またチャンスがあった際には、秋の実りの時期などに訪れたい。。
自身が使っている和精油についても、この秋頃をめどに、蒸留ツアーを行えたらと考えていますので、その良い足がかりにもなりました!楽しみになってきましたね♪
これからも、サロンセラピストであっても、こういった直接に植物とふれあえる機会は、大切にしていきたいと思います。